遊覧船から見える風景を確認するジョンさん(右)と中村マネジャー

遊覧船から見える風景を確認するジョンさん(右)と中村マネジャー

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松川遊覧船、英語でガイド 来春、観光アナウンス導入

北日本新聞(2018年10月13日)

 富山市中心部を流れる松川で遊覧船を運営する富山観光遊覧船は、外国人客向けの英語の観光アナウンスを新たに用意する。今春から外国人客で船が埋まるケースが見られるようになり、現在使用している英訳パンフレットなどでは対応しきれなくなったためで、来春の運用開始を見込む。 

 松川の遊覧船は富山市本丸の乗り場から片道約1・2キロのコースを約30分かけて運航し、船長が富山城や川に架かる橋の歴史などを紹介する。

 富山観光遊覧船によると、ことしの春からアジア圏や欧米の客が目立って増え、県内屈指の名所として知られる桜のシーズンは特に人気だという。同社の中村珠太さんは「台湾やタイ、インドネシアの客が多い。県の観光政策が功を奏しているのでは」とみている。

 現在、外国人客には英語や中国語、タイ語などに翻訳したパンフレットを渡し、団体客の場合はツアー添乗する通訳が船長の案内を訳して伝えている。読むことに集中すると景色が楽しめなくなることから、アジアの客も理解できる外国語の音声ガイドの導入を決めた。

 富山市綾田町で英会話教室を主宰する英国人のジョン・ガラガーさん(30)が収録を担当する。中村志保同社企画マネジャーが、録音が必要なことをフェイスブックに投稿したところ、ジョンさんが担当したいと申し出た。

 9月下旬、中村マネジャーが船長の案内を英訳した文章を手に、ジョンさんが実際に乗船した。「日本語と英語では言葉のニュアンスの違いがある」と文章と景色を見比べ、「魚に餌をやるのは外国人が喜ぶと思う。舟橋の構造やますずしの歴史も興味深い」と話した。

 中村マネジャーは外国人客で船がいっぱいになった場合に英語のアナウンスを使いたいとし、「観光客も、県内在住の外国人の方にも楽しんでほしい」と話している。

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