食欲の秋にぴったりの越前焼の食器を提案する企画展「美味(おい)しい器展」が、福井県越前町の越前陶芸村文化交流会館で開かれている。プロのテーブルコーディネーターが手掛けた卓上に、越前焼作家の個性あふれる食器が並んでいる。28日まで。
越前焼の器に親しんでもらい、食卓での多彩な使い方を提案しようと毎年企画している。今回は越前焼作家13人が食器など約100点を出展。鯖江市のテーブルコーディネーター上木恵美子さん、美枝さん親子が、器を生かした卓上アレンジ5案を披露している。
深みのある緑色の釉薬(ゆうやく)が掛かった器をメインとしたテーブルコーディネートでは、真ん中に植物を置き、キノコやおむすびの形の箸置きとともに、優しさと落ち着きのある食卓を演出した。羽のような越前和紙と食器の組み合わせなども提案している。