一部の展示では、上段にプロの作家の作品、下段に子どもの力作を並べた

一部の展示では、上段にプロの作家の作品、下段に子どもの力作を並べた

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プロの技巧子どもは感性 南魚沼・池田記念美術館

新潟日報(2018年10月15日)

 南魚沼市浦佐の池田記念美術館で11月18日まで、プロと市内の小中学生の美術作品を一緒に並べる、ユニークな展覧会が開かれている。同館によると、全国的にも珍しい取り組みで、出品した作家からは、感性豊かな子どもの作品と比較されることで「刺激になる」という声が上がっている。

 「八色の森の美術展+八色の森の子ども絵画展」と題した作品展で、ことしで2回目。地元の子どもの作品を展示することで「地域を巻き込み、美術に触れる機会を増やしたい」と同館が企画した。

 趣旨に賛同した30人以上の作家が作品を持ち込んだ。7~9月には、展覧会に向けて、小中学校6校に出品作家が出向き、出前授業も行った。

 会場にはプロとして活動する作家の絵画や立体作品など約100点と、市内の児童生徒の作品約400点が並ぶ。プロの作品はキャンバスのほとんどが白一色で想像をかき立てる絵や、風景の一部を切り取った銀塩プリントなど現代美術作品が中心だ。子どもの作品は、自然の葉っぱなどを筆代わりにして描いた抽象画や、思い思いの島を発泡スチロールで表現したものなど、みずみずしい感性が光る。

 出品作家の一人、東北芸術工科大(山形市)の石井博康教授(66)は「都会ではなかなかできない取り組み。美術館は敷居が高いと思われがちなため、非常に意味がある。子どもの作品と僕らの作品を呼応して見てくれればうれしい」と目を細める。

 開幕日の10月7日には、出品作家によるワークショップが行われた。テーマは「海の生物」。子どもをはじめ参加者は作家の手ほどきを受け、思い思いの作品を作った。サメと金魚を折り紙などで表現したさいたま市の小学1年男児(7)は「初めてで笑顔を描くのが難しかったけど、楽しかった。またやりたいです」と笑っていた。

 水曜休館。入館料は大人500円、高校生以下無料。問い合わせは、025(780)4080。

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