八ケ岳連峰で15日、初冠雪が確認された。山麓にある諏訪郡原村の八ケ岳中央農業実践大学校からは、山頂部分が真っ白になった横岳(2829メートル)や硫黄岳(2760メートル)の姿が見え、冬が間近であることを感じさせた。
主峰・赤岳(2899メートル)の山頂直下にある赤岳頂上山荘の小屋番、徳村福太郎さん(31)によると、山荘周辺ではこの日午前9時ごろに雪が舞い始め、午後3時には数ミリの積雪となった。正午前の気温は1度だった。
降雪で硫黄岳登頂を断念し、帰りに同大学校に立ち寄った滋賀県草津市の高橋世利子さん(57)は「山頂まであと1時間ほどの所でみぞれが降り始めた」と残念そうな表情。夫の雅章さん(59)は「下山して見上げると山頂部が真っ白で驚いた。再チャレンジしたい」と話していた。
中央アルプス宝剣岳(2931メートル)も15日、駒ケ根市街地から雪化粧した姿が確認できた。千畳敷カールに通じるロープウエーを運行する中央アルプス観光(駒ケ根市)によると、初冠雪という。