農家の所得増に向けJA越前丹生が産地化を目指す「越前レタス」の秋作の目ぞろえ会が10月16日、福井県福井市の同JA本店分室であった。収穫した日の午前中に店頭に並ぶ新鮮さが特長で、18日から県内のスーパーなどで販売される。
同JAは、今年からのコメの直接支払交付金廃止などに備え、水稲に代わる転作品目として、県内で他に産地がないレタスに着目。2015年から春と秋の年2回、栽培に取り組んでいる。収穫した日に販売することで、県外産との差別化を図っている。
今季は13農家が1・4ヘクタールで栽培。目ぞろえ会には農家や流通関係者ら約20人が参加し、出荷の際の注意点などを確認した。同JAによると、葉の締まりは良く品質は上々。害虫被害も少ないという。11月中旬まで、約4万5千玉の出荷を見込む。
同JAは水曜を除く毎日午前7時半までに集荷し、午前中のうちに出荷。福井市の直売所「丹生膳野菜」や県内の平和堂、ユニーなど各スーパーで販売される。