仁愛大学とカワイマテリアルが考案した福井梅の果汁粉末を混ぜて炊いたご飯のおにぎり=10月20日、福井県越前市の仁愛大

仁愛大学とカワイマテリアルが考案した福井梅の果汁粉末を混ぜて炊いたご飯のおにぎり=10月20日、福井県越前市の仁愛大

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食中毒抑制梅ご飯考案 仁愛大学など、5年かけ

福井新聞(2018年10月21日)

 福井県越前市の仁愛大学健康栄養学科と天然食品素材製造・販売のカワイマテリアル(坂井市)が、特産の福井梅の果汁粉末を使ったご飯の食中毒抑制法を考案した。米に粉末を混ぜて炊飯することで菌の増殖を抑え、災害時の炊き出しや一度に大量に作る仕出し弁当の安全性を高められるという。10月20日に開幕した同大の大学祭「世灯祭」で粉末入りご飯を来場者に配布しPRした。

 同社が梅の品種「紅映(べにさし)」の生梅を用いて開発した果汁粉末調味料を用い、5年ほど前から産学共同研究を開始。おにぎりや弁当に梅干しを入れるのと同様に、食中毒の原因となるブドウ球菌の増殖を抑えることが分かった。米に混ぜて炊きあげることで、梅干しに比べて効果が全体に行きわたるという。

 味を調えるため食塩やサバ節、混合だしを混ぜて、大学祭で炊きたてと冷やご飯で作った計8種類を提供。アルミカップに一口ずつ盛り、どれが好みに合うか来場者にアンケートを取った。同学科4年生の一人は「味はだいぶ良くなった。炊飯器の性能によって水分量にばらつきがあるので、これからの課題にしたい」と語った。

 研究グループは、この炊飯用粉末調味料と炊飯法の特許を申請中。研究を進めてきた谷政八名誉教授は「災害時の炊き出しなど大量に炊飯する時に生かせる。賞味期限も長くて備蓄しやすいので、地域で役立ててもらえれば」と話していた。

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