迫力ある三文豪が描かれた作品に見入る親子連れ=金沢駅もてなしドーム地下広場

迫力ある三文豪が描かれた作品に見入る親子連れ=金沢駅もてなしドーム地下広場

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三文豪がお出迎え 金沢マラソン前に美大生が駅地下に黒板アート

北國新聞(2018年10月21日)

 28日の金沢マラソン2018に全国から参加するランナーの目を楽しませようと、金沢美大生が腕を振るった黒板アートが20日、受付会場の金沢駅もてなしドーム地下広場にお目見えした。金沢三文豪の姿やコース沿道の金沢城、鼓門がランナーと共にチョークで迫力たっぷりに描かれ、歴史と文化の街を駆け抜けるレースの魅力を伝えている。
 旧材木町小で使われていた幅3・6メートル、縦1・2メートルの黒板3枚をキャンバス代わりに、彫刻専攻の学生10人が制作した。
 「みんなの思い出黒板アート事業」と銘打った市の取り組みの一環で、3回目の今回はテーマを「歴史の街・金沢をアートで駆け巡る」に設定した。中央の一枚には、徳田秋声、室生犀星、泉鏡花の三文豪を白のチョークでコラージュし、傍らに尾山神社の神門を添えた。
 金沢城の石川門を表現した一枚には前田利家像、鼓門と兼六園の風景には力感あふれるランナーの姿が併せて描かれている。
 20日は学生が作品を紹介した。リーダーの高橋未優さん(3年)は、ランナーが観光地を駆け抜ける姿を描くことで金沢の刻んだ歴史を表現したと説明、「金沢の昔と今を体感してほしい」と語った。細田大造副市長は「学生の作品でランナーに金沢の良さを知ってほしい」と期待を寄せた。
 作品はレース当日の28日まで展示される。金沢マラソンは県、市、北國新聞社などでつくる組織委員会が主催する。

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