金沢学院大非常勤講師の末松智さん(60)=末町=による金沢城復元画展(北國新聞社後援)は24日、石川国際交流サロンで始まった。これまで金沢城の復元画に取り組んできた末松さんが、加賀藩祖前田利家が生前に描かせたとされる肖像画を参考に利家を立体的に描いた新作を公開し、利家公の往時の姿を伝えた。
16世紀ごろに描かれたとされる平服姿の肖像画を参考に、斜に構えて座り、右手で膝を抱え、左手は脇息にもたれ掛かった格好で、伏し目がちな表情を再現した。
作品展ではこのほか、県が復元整備を進める金沢城鼠多門(ねずみたもん)と鼠多門橋、二の丸御殿の能舞台など、100~200号の油絵13点も展示された。11月4日まで。10月27日午後2時からは、末松さんによる講演会が開かれる。