■東京店のサテライトコーナー
東京・六本木で開催中の「藤子不二雄(A)展-(A)の変コレクション」のサテライトコーナーが25日、氷見市中央町の潮風ギャラリーに開設された。藤子(A)さんの約70年にわたる活動にまつわる貴重な資料や、現在では入手困難な作品など16点を紹介している。
藤子(A)さんは氷見市出身で昨年、北日本新聞文化賞を受賞した。潮風ギャラリーでは藤子(A)さんの複製原画などを多数展示しており、サテライトコーナーは東京での企画展を記念して設けた。
「黒ベエ」「仮面太郎」といった懐かしい作品の単行本や珍しいアイテムを展示。「シルバークロス」の単行本未収録作品が掲載された1962年の少年誌付録もある。故石ノ森章太郎さんらと設立したアニメーション制作会社、スタジオゼロが手掛けた「怪物くん」のフィルム、「忍者ハットリくん」などのセル画も並ぶ。藤子(A)さん本人のデータを基に3Dプリンターで作ったフィギュアも目を引く。
札幌市から社員旅行で同ギャラリーを訪れた杉本佳奈美さん(31)は「シリアスな部分とギャグという両面がある藤子(A)さんの作品の魅力をあらためて感じる」と話した。同ギャラリーでは「来年1月6日までの東京展と合わせて足を運び、藤子(A)ワールドを楽しんでほしい」としている。