上越市で、アニメキャラクターなどの扮装(ふんそう)をして楽しむ「コスプレ」人気が広がりを見せている。高田駅前にコスプレ衣装専門店がオープンしたほか、11月には市内の名家、保阪邸でコスプレ撮影会が予定されている。ハロウィーンの時期、普段とは違う装いを楽しむ人たちが増えそうだ。
高田駅近くに9月末、コスプレ・パーティー衣装専門店「SUBRINA(サブリナ)」=大町4=がオープンした。コスプレが趣味だったオーナーの清野鈴香さん(27)が一念発起して開いた店だ。
店内にはアニメキャラの衣装やメイド服、チャイナドレスなど約200点の衣装が並ぶ。男性や子ども、ペット用もある。結婚式用のパーティードレスやバッグはレンタルも可能だ。
清野さんによると、ハロウィーンで着る衣装を買い求める女性や、飲み会での余興の衣装を探すサラリーマンも多いという。店に立ち寄った市内の女子高校生(16)は「コスプレをやってみたいなと思っていたので、上越にこういうお店ができてうれしい」と笑顔で話した。
清野さんは「通販で購入する人も多いが、衣装は手触りやサイズも大事。実際に手に取って、自分にぴったりな服を選んでほしい」と呼び掛ける。
名家として知られる上越市戸野目の保阪邸では11月11日、コスプレ撮影会が開かれる。若い世代らにも明治期の建築物に興味を持ってもらおうと、保阪邸の当主らが企画した。
趣のあるガラス障子前や紅葉が映える庭先、離れの客間「怡顔(いがん)亭」などがお勧めの撮影スポット。自身もコスプレ好きで、イベントを運営する加茂市の会社員小柳由紀乃さんは「試し撮りもしたが、こんなに絵になる場所での撮影はなかなかできない」と話す。
当主の保阪洋子さん(65)も「紅葉がきれいな時期だと思うので、敷地内のさまざまな場所で楽しんでほしい」と話している。
6日までに申し込む。衣装を着るコスプレイヤーは1500円で、定員は50人。撮影者ら一般千円。