福井県美浜町郷市の美浜郵便局裏手の休耕田で、地元住民が育てた約25万本のコスモスが見頃を迎えている。一面に咲き誇る白やピンク色の花が、秋風に揺れている。
育てているのは地元郷市区住民でつくる「風和里(ふわり)会」。同区内の農村風景の保全を目的に2008年に結成し、休耕田でコスモスを育成しているほか、地区内でパンジーを植えたプランター設置などを行っている。
コスモス畑は広さ約2100平方メートル。09年から毎年植え付けを続けている。今年は同会のメンバー約15人で種まきや水やりなどを行ってきた。10月10日ごろから咲き始め、現在は八分咲き程度。今週末から来週にかけて満開となりそう。
同会の八木鉄夫さん(71)は「台風にも負けず、今年もきれいに咲いてくれた。風に揺れる様子に癒やされてほしい」と話していた。