高岡銅器協同組合(四津川元将理事長)は30日から、東京・日本橋室町の県アンテナショップ「日本橋とやま館」で「第3回楽縁市(らくえんいち)」を開く。高岡の伝統の技を消費者にアピールする狙いで、参加企業は初回から徐々に拡大。今回は最多の19社が参加し、11月18日までえとの置物や花器、仏具など約230点を展示販売する。
首都圏での高岡銅器の知名度アップと販路拡大を目的に、日本橋とやま館がオープンした2016年から毎年開く。組合からの参加は16年が14社、17年は17社と増加。本年度は楽縁市を組合の最重要事業に位置付け、最多の19社が出品する。
商品は来年のえと、イノシシの置物や花器、茶器、香炉など豊富にそろえた。過去2回で需要が多かったおりんなど仏具を充実させた。
期間中は体験イベントを通じて商品の特徴を伝える。バーラウンジでは、高岡産の酒器で日本酒を味わってもらう。おりんコーナーでは実際に鳴らし、素材や形による音の違いを体感できる。11月3日は生け花体験を開く。
四津川製作所(高岡市金屋町)社長の四津川理事長(56)は「都会の人に高岡銅器を知ってもらうことで需要を掘り起こし、今後の販売力強化につなげたい」と意気込んでいる。