金屋石採掘跡の洞穴にしめ縄を掛ける参加者

金屋石採掘跡の洞穴にしめ縄を掛ける参加者

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金屋石採掘の先人敬う 砺波・洞穴に新しいしめ縄

北日本新聞(2018年10月29日)

 砺波市庄川地域でかつて盛んに採掘されていた「金(かな)屋(や)石」に光を当てる活動に取り組む「金屋石を語る会」と庄川町商工会青年部は28日、同市庄川町庄の庄川右岸の斜面にある採掘跡の洞穴に、長さ約6メートルのしめ縄を掛けた。

 金屋石は建物の基礎や石仏などに用いられた緑色凝灰岩。採掘は江戸時代に始まり、金沢城修築の際に今の水道管としても使われた。県西部を中心に普及したが、50年ほど前に途絶えた。

 しめ縄の設置は採掘に当たった先人や山々に敬意を示すために毎年行い、今年で5回目。語る会の宮窪大作会長ら7人が庄川水記念公園からボートで向こう岸に渡り、険しい斜面を登って洞穴にたどり着いた。岩肌に取り付けたフックに新しいしめ縄を掛けた。宮窪会長は「金屋石が広く認識されるようになってほしい」と話している。

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