県内最大のフルマラソン大会「富山マラソン2018」は28日、富山、射水、高岡の3市で行われ、国内外のランナー1万3718人が秋の越中路を駆けた。フルマラソンはこれまでで最も多い1万2711人が走り、完走者も1万2255人で過去最多。男子は荒山博樹(ウッドフレンド、砺波市)が2時間28分13秒、女子は廣瀬光子(東京WINGS、東京都)が2時間47分17秒で制した。荒山は初、廣瀬は2年ぶり2度目の優勝。
フルマラソンは日本陸上競技連盟の公認コースを舞台に、午前9時に号砲が鳴った。曇り空の下、ランナーが一斉に高岡市役所をスタートし、射水市の新湊大橋を通ってゴールの富山市の富岩運河環水公園を目指した。
完走率は96・4%(男97・1%、女94・4%)。併設レースの車いす(9キロ)に20人、ジョギング(約4キロ)には987人が参加し、全員完走した。
大会ゲストもレースを盛り上げた。ともに女子マラソンで五輪に出場した有森裕子さん、尾崎好美さんは複数のポイントで出場者とハイタッチを交わして応援。プロランニングコーチの金哲彦さんはランナーたちと励まし合い、42・195キロを走り切った。
沿道とスタート、ゴール地点では県内の約30団体がダンスやブラスバンド演奏、伝統芸能など、個性あふれる応援を披露。約4千人のボランティアとスタッフが運営を支えた。
大会長の石井隆一知事は「海外を含めて、参加者がどんどん増えている。来年もぜひやりたい」と話した。
大会は2015年に始まり4回目。実行委員会、富山陸上競技協会主催。県と富山、高岡、射水の沿道3市、北日本新聞社共催。同協会主管。