町家交流館高田小町内に社会実験として開店した土産物店「おもて屋」=上越市本町6

町家交流館高田小町内に社会実験として開店した土産物店「おもて屋」=上越市本町6

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高田のお土産そろってます 上越・町家交流館内 おもて屋

新潟日報(2018年11月1日)

 上越市本町6の「町家交流館高田小町」に、土産物などを販売する「おもて屋」が開店した。高田地区を訪れる観光客の回遊性を高めようと、上越市が事業者を公募。採用された市内の酒店は「モノを売るだけではなく、高田地区の観光の案内役も果たしたい」と意気込んでいる。

 明治期の町家を再生した高田小町は、周辺にも歴史的建造物が多く残る。一方、観光客が訪れても、土産物がまとまってそろう店が周囲にはなかった。そこで市は周辺の物販の需要を探るため、社会実験として土産物店の開店を計画。7月、市内の法人などを対象に募ったところ、上越市板倉区の「岸田酒店」から応募があり、採用した。

 おもて屋は入り口そばの土間部分に設けられた。商品は地元の名産品が中心。地元の菓子や海産珍味、高田公園のハスを使用したお茶などが並ぶ。上越地域の地酒も用意し、量り売りもしている。商品の大半は委託販売で、今後リクエストなどに応じてラインアップを増やしていく。

 代表の岸田国昭さん(55)は、高田小町に近い「高田世界館」を運営するNPO法人の代表でもある。店名は岸田さんの屋号を基に名付け、高田世界館の「表にある」という意味合いも込めた。岸田さんは「世界館や喫茶店の開店などで、周辺の人通りは以前よりは増えた。おもて屋の品数自体は少ないが、ここを拠点に別の店や観光スポットを案内し、人の流れをつくれたらいい」と話した。

 市企画政策課は「社会実験を通じ、どんな形での営業が有効かを探りたい。あの周辺が観光の『目的地』となるような取り組みを進めていく」と話した。

 営業時間は午前10時半~午後1時半。土、日曜以外は午後5時半~7時半も営業する。火曜定休。問い合わせはおもて屋、025(520)7442。

◎酒と文人テーマに展示 11月9日まで

 上越市の町家交流館高田小町で「酒と文人展」が開かれている。

 おもて屋の主催。上越市ゆかりの陶芸家、故斎藤三郎さんの作品や堀口大学が絵付けしたちょこなど、日本酒にちなんだ展示品を並べた。

 無料。展示は11月9日まで。おもて屋の岸田国昭代表は「この展示以降も、高田小町に立ち寄りたくなるような企画を考えていきたい」としている。

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