棟方が疎開時代に描いた「伏木町の獅子舞」

棟方が疎開時代に描いた「伏木町の獅子舞」

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北銀所蔵 棟方の大作見て 福光美術館

北日本新聞(2018年11月1日)

 南砺市福光美術館に世界的板画家、棟方志功が描いた油彩画の大作「伏木町の獅子舞」が5日まで展示されている。普段は富山市の北陸銀行本店にある応接間に飾ってある作品を借り受けたもので、同美術館は「ぜひ大勢の人に見てもらいたい」としている。

 作品は棟方が同市福光地域に疎開していた1947~48年に制作された。横80・5センチ、縦46センチ。画材が乏しい時期のため厚紙のような素材に描かれたとみられる。大きく見開いた目が印象的な獅子頭や獅子あやし、たいまつを持つ人々などが表現され、迫力ある動きを生き生きと描いている。

 9月下旬に同市内で「棟方志功サミット」が開催されたのに合わせ、北陸銀行福光支店が催しを盛り上げようと協力を申し出た。片岸昭二同美術館長は「棟方が獅子舞から受けた感動が伝わってくる。通常は見られない作品なので、ぜひ足を運んでほしい」と話している。

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