珠洲市内の飲食店や宿泊施設など17カ所で1日、奥能登の冬の名物アンコウを使う料理の提供が始まった。今年は、うどん店など4カ所が加わり、自慢の料理で観光客を呼び込む。
アンコウ料理を提供する取り組みは、地元の観光振興団体「能登すずなり」が「あんこうまるかじり」と題して毎年開催している。能登立国1300年にちなんで料理の値段を1300円や1万3000円に設定した店もあり、定番の鍋や唐揚げのほか、各店舗が自慢の料理をそろえた。
料理は仕入れ状況の都合などから事前に各店に予約が必要となる。能登すずなりによると、旬を迎える12月には県外からのバスツアーの団体客などの予約が既に7件入っており、問い合わせも増えてきている。
アンコウは12月から3月を中心に、珠洲市の蛸島漁港や能登町の宇出津港で水揚げされる。能登すずなりは毎年1月に「あんこう祭り」を開き魅力を発信している。理事の田﨑正彦さん(73)は「珠洲にアンコウを食べに来る人は少しずつ増えていると感じる。冬の名物を味わいに来てほしい」と話した。