南砺平高校(南砺市大島)の1年生23人が2日、同市平地域の世界文化遺産・相倉合掌造り集落の茅(かや)場で、屋根にふく茅の刈り取りを体験し、地道な手作業が合掌造りを守り支えていることを実感した。
茅刈り体験は1年生の恒例行事で、同集落上部にある茅場で作業した。
世界遺産相倉合掌造り集落保存財団の中島仁司さんが、刈り方や注意点についてアドバイス。生徒たちは自分の背丈ほどに伸びた茅を手で束ねて次々と鎌で刈っては、熊手で束に詰まった雑草を取り除き、扇形に並べて干した。
長谷怜信さんは「茅を植える場所や作業する人が限られてきている。次の世代に活動をつないでいくことが大切だと感じた」と話した。
生徒たちはこの日、約60株を刈り取った。茅刈りの作業は同保存財団職員らが11月ごろまで続ける。