御嶽山にある御岳ロープウェイ(木曽郡木曽町)は4日、2014年の噴火災害から4季目の今季の運行を終えた。天候不順で運休が計19日間あり、利用者は昨季から7%減の3万6679人。一方、登山規制の解除で9月下旬からは山頂に登れるようになり、1日約1900人が利用した日もあった。
この日は雨が降ったりやんだりで利用は247人。知人と2人で長野市から初めて訪れた会社員、小池ゆり子さん(42)は「噴火もあってよく耳にする御嶽山にいつか来ようと思っていた。ちょっと残念な天候」と話していた。
今季は5月25日から本格運行を開始。大型バス以外で訪れる利用客は昨季より11%増の2万7700人余と噴火後最多だったという。運営会社アスモグループの今孝志社長(64)は「シーズンを通して山頂に登れるようになれば人はもっと戻ると思う。誘客につながる新たな取り組みを毎年考えたい」と話していた。