手裏剣を投げる腕前を競う「伊賀流手裏剣打(うち)選手権大会」の長野予選が4日、上田市の上田城跡公園内で開かれた。大会を主催する伊賀上野観光協会(三重県伊賀市)と、忍者を通じたまちづくりに取り組む団体などでつくる「真田忍者十遊士の会」(上田市)の交流を機に県内では初めて企画。県内外から集まった50人の「忍者」が挑んだ。
男性は6メートル、女性は5メートル離れた場所から直径30センチの的を目掛けてステンレス製の手裏剣を投げる。5回投げて、刺さった位置で決まる得点を合計。忍者が精神統一に使った術「九字(くじ)護身法」を唱えるといった作法の評価点を加えた総合得点で競う。
忍者姿で参加した守屋聡子さん(46)=富山県射水市=は2カ月前から練習してきたといい「まだ投げ方が定まっていないので難しいが、当たったときが楽しい」と魅力を語った。真田忍者十遊士の会代表の横谷重則さん(59)=上田市=は「上田で予選が行われて感慨深い。もっと忍者の文化を広めたい」と話した。
本選は来年3月に伊賀市で開き、全国7カ所の予選全体の上位40人が出場する。