出漁に向けて準備作業に取り組む漁師=5日午後10時15分、金沢港

出漁に向けて準備作業に取り組む漁師=5日午後10時15分、金沢港

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カニ狙いいざ出港 県沖の漁解禁

北國新聞(2018年11月6日)

 石川県沖のカニ漁が6日午前0時に解禁され、5日夜は県内各地から漁船約110隻が日本海に向けて出港した。向こう1週間はしけが少ない天気予報となっており、関係者は好調な船出に期待を込めた。
 金沢港から22隻、珠洲から17隻、輪島から40隻、橋立から8隻がそれぞれ出発した。初物は6日夕から水揚げされた後、競りに掛けられ、7日に店頭に並ぶ。
 県産ズワイガニの雄「加能ガニ」と雌の「コウバコガニ」は北陸新幹線が開業した2015年、需要が高まり、総水揚げ額が00年以降最高の14億1千万円を記録した。以降価格は徐々に落ち着き、昨季は平年並みの12億2千万円となった。
 県漁協の田渕一茂専務理事は「1週目は天候に恵まれそうだ。昨季の漁獲量を維持したい」と話した。漁期はコウバコガニが12月29日まで、加能ガニが来年3月20日までとなっている。
 カニ漁の解禁を前に、金沢海産物ブランド化推進協議会は金沢産コウバコガニ「かないわ香箱」のタグを考案した。カニに取り付けて店頭で提供し、産地をPRする。
 タグは5万個を制作した。縦1・9センチ、横2・9センチで、カニのイラストとともに「かないわ香箱」と記されている。8日以降に、協議会に属する10隻の船が水揚げした、手足が欠けていないカニに取り付ける。

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