除幕式でお披露目された高さ約6メートルのウサギ観音。手前は「草取りウサギ」=3日、佐渡市

除幕式でお披露目された高さ約6メートルのウサギ観音。手前は「草取りウサギ」=3日、佐渡市

新潟県 佐渡 祭り・催し

巨大ウサギ観音出現 佐渡・長谷寺石像完成

新潟日報(2018年11月6日)

 境内に名物「草取りウサギ」を放し飼いにしている佐渡市長谷の長谷寺で、建立が進められてきた「ウサギ観音」が完成し、3日に除幕式を行った。立ち上がったウサギを模した石像は高さ約6メートルと巨大。胴に本尊の十一面観音の顔を彫り込んだユニークなつくりで夜には目が光り、「迫力がある」「神秘的」と来観者の注目を集めている。

 「花の寺」として知られる長谷寺は、除草剤を使わない代わりに雑草を食べるよう「修行」したウサギが境内の草刈り役を担っている。2006年ごろから始めた取り組みで、ウサギの数は地域で預かってもらっている分を含めて現在約140匹を数える。

 観音建立はウサギたちへの感謝を示すとともに、檀家(だんか)減少に悩む寺の活性化を図ろうと富田宝元住職(77)が企画。6月から第3駐車場で工事を進めてきた。

 像は御影石でつくられ、耳の先まで約4・5メートル、幅約1・5メートル。高さ1メートル強の鉄平石の基礎に乗っている。当初両目からレーザー光を放つ設計を試みたが、「法律などの問題」(富田住職)から断念。太陽光発電で蓄電し、暗くなると発光ダイオード(LED)で赤く光るように変更した。

 檀家ら約30人が出席した式で、富田住職は「シンガポールのマーライオンのように観光の目玉になれば」と期待を述べた。制作費800万円を寄進した佐渡(旧畑野町)出身の東京新潟県人会館理事長川村敏夫さん(86)と妻弘子さん(73)=千葉県=も出席。敏夫さんは「寺の経営が心配で協力を申し出た」と経緯を説明した。

 住民らも一目見ようと駆け付けた。会社員女性(38)は「すごいデザイン。ツイッターとかで話題になりそう」と目を見張っていた。草取りウサギを眺めていた小学5年の男子児童(10)は「ウサギはかわいいけど、こっち(観音)は面白い」と笑顔だった。

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