高岡市出身の漫画家、故藤子・F・不二雄さんが少年時代に暮らした家の跡に立つ「定塚ギャラリー」(同市定塚町)を5日、地元の定塚小学校2年生35人が訪れ、「ドラえもん」や「パーマン」など数々の人気漫画を生み出した偉大な先輩の少年時代に思いをはせた。
定塚ギャラリーは藤子・F・不二雄ふるさとファンクラブ「Fの会」が運営し、交流施設として3年前にオープンした。2階建ての民家に藤子・Fさんが高岡で暮らしていた頃の資料や写真、ゆかりの品などを展示し、昭和初期の高岡の雰囲気を体感できる施設となっている。
予約を受けて開館するほか、定期的にファン同士の交流の集いを開いている。
児童らは郷土の歴史を知り愛着を持つための「町探検」の一環で来館。石黒輝義館長やスタッフの案内で館内を見て回った。藤子・Fさんが住んでいた家の模型、勉強部屋を再現した部屋、ファンから寄せられた漫画やフィギュアなども多数あり、児童らは興味深そうに見ていた。
宗玄真奈さんは「ドラえもんの作者がこの町で暮らしていたのはうれしいこと。展示がたくさんあって面白かった」と話していた。