総合閉会式のフィナーレで手を振る富山、和歌山両県の関係者やアトラクションの出演者=オーバード・ホール

総合閉会式のフィナーレで手を振る富山、和歌山両県の関係者やアトラクションの出演者=オーバード・ホール

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シニア55万人の祭典閉幕 ねんりんピック富山

北日本新聞(2018年11月7日)

 第31回全国健康福祉祭とやま大会「ねんりんピック富山2018」は6日、富山市のオーバード・ホールで総合閉会式が行われ、4日間にわたるシニアのスポーツと文化の祭典が閉幕した。期間中は、全国の選手約1万人が競技を通じて交流し、富山の観光やグルメも楽しんだ。県によると、観客やイベント参加者を含め4日間で延べ55万1千人が参加した。

 総合閉会式は、県民謡越中八尾おわら保存会の情緒ある唄と踊りで幕を開けた。主催者の厚生労働省や県などを代表し、大会長の石井隆一知事が「選手のはつらつとしたプレーに、健康づくりや生きがいづくりの大切さを改めて実感することができた」とあいさつ。来年度の開催地である和歌山県の仁坂吉伸知事に大会旗を引き継いだ。

 和歌山県の高校生らが、地元の歴史上の人物、弘法大師空海の人生を描いたミュージカルを上演し、次回大会をアピールした。最後にメインアトラクションとして、テノール歌手の澤武紀行さん(射水市出身)やソプラノ歌手の平井香織さん(富山市出身)、県内の合唱団体が「富山の美しい歌」をテーマに歌い、華やかに締めくくった。

 ねんりんピックが富山県で開催されたのは初めて。スポーツから囲碁や将棋まで過去最多27種目の交流大会が、県内全15市町村の会場で実施された。全国47都道府県と20政令市から60歳以上の選手1万411人が出場。全選手の平均年齢は69・4歳、最年長は男性が94歳、女性が93歳。富山県選手団の平均年齢は70・1歳だった。

 県内の各自治体は、地域の魅力を紹介し、再訪してもらおうと、参加者向けのミニ観光ツアーを実施。観光地のほか、ホテルや飲食店、土産物店もにぎわいを見せた。


■温かいもてなし感謝、選手ら思い出胸に帰路
 「温かなもてなしだった」「次は家族と来たい」。ねんりんピック富山2018は6日に閉幕し、全国の選手たちは県内での歓迎ともてなしへの感謝を口にし、富山を後にした。

 富山駅の構内には海鮮鍋や地酒、地ビール、海産物などの販売ブースが設けられ、帰りの新幹線を待つ選手たちでにぎわった。

 北海道選手団の速水正司さん(64)はお土産にますずしやかまぼこを購入し、「家族と一緒に食べるのが楽しみ」とにっこり。長崎県選手団の森内哲也さん(64)は、競技が終わってから五箇山を訪ねたという。「紅葉がきれいだった。富山の人はみんな親切で、温かくもてなしてもらった。次は家族と訪れたい」と語った。

 富山の「食」も好評だったようだ。富山市のオーバード・ホールであった総合閉会式に出席した栃木県選手団の岡本美好さん(76)、稲田貞夫さん(77)は「魚がおいしくて驚いた。栃木には海がないので、うらやましい」。熊本県選手団の瀬海幸一さん(65)はソフトボールに出場し、富山をはじめ他県のチームと交流できたことがうれしかったという。「今度は富山の人たちに、地震からの復興が進む熊本に来てほしい」と笑みを浮かべた。

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