福井のトップブランドである越前がにを誘客により生かそうと、福井県内の飲食店19店舗が11月7日、新メニューの提供を始めた。県庁で発表会があり、シェフらが料理の特徴を紹介して来店を呼び掛けた。
越前がにの最上級ブランド「極(きわみ)」が認知され、国の「地理的表示(GI)保護制度」にも登録されるなど全国の注目が高まる中、これまでと違った角度から売り出そうと県が呼び掛けた。福井、坂井、鯖江、敦賀市の19店舗が21種類の新メニューを開発した。
発表会には、オイルフォンデュや塩釜焼きといった見栄えのするメニューのほか、殻で丁寧にだしを取ったパイ包みスープ、卵でとじてうまみを凝縮した柳川鍋など、趣向を凝らした13種類が並んだ。雌のセイコと、カニ身をほぐした人気商品「蟹(かに)の淡雪」を使った雑炊を提案した開花亭の畑地久満料理長は「県外、海外のお客さんに、越前がにの素直なおいしさを味わってほしい」と話していた。
メニューの詳細や価格、販売期間は県ブランド営業課のホームページに掲載している。また、B5判8ページの冊子「越前がにを食べ歩き!」にも同様の内容を掲載している。5千部印刷し、観光案内所などで配布している。