星空観察会で配布しているカード。デザインや惑星の説明もオリジナルだ

星空観察会で配布しているカード。デザインや惑星の説明もオリジナルだ

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長岡市青少年文化センター 10日最後の星空観察会

新潟日報(2018年11月9日)

 2019年3月末に半世紀の歴史に幕を下ろす長岡市青少年文化センター(今朝白1)で、10日に最後の星空観察会が開かれる。副館長の唐沢潤一郎さん(54)は観察会のガイドをはじめ、プラネタリウムのスライドや惑星の模型などを手作りし、子どもたちに科学の魅力を伝えてきた。閉館まで4カ月余り。唐沢さんはこれまでと変わらず、独自の工夫と万全の準備で来館者を迎えようとしている。

 青少年文化センターは1969年に県の施設としてオープンし、84年に市に譲渡された。建物の老朽化により、来春の閉館が決まっている。

 3日夜、センターの屋上で星空観察会が開かれた。参加者約30人は唐沢さんの説明を聞きながら、ペガスス座や、はくちょう座の二重星アルビレオなどを望遠鏡でのぞき、秋の星空を楽しんだ。「この館は閉まるので次回が最後になります」との案内に、名残惜しそうだった。

 観察会では子ども限定で、星の情報が印刷されたカードが配られる。唐沢さんのお手製で、子どもに大人気だ。長岡市の小学3年女子児童(9)は「説明文が書いてあって、星の特徴が分かるすごいカード。最後の観察会にも来たい」と目を輝かせた。

 唐沢さんはカードだけでなく、「子どもが科学に興味を持つきっかけになればいい」と、さまざまな館内展示を手掛けてきた。

 宇宙関連の動画を映す縦1・8メートル、横5・4メートルの巨大スクリーンは、段ボールと譲り受けたプロジェクターを使い、3カ月ほどかけて作製した。プラネタリウムのスライドには、センター周辺で撮影した風景写真を加工。紙製の天体模型なども設計した。

 2008年にセンターに着任し、プラネタリウムを担当してきた。投影機は1985年から使い続ける古い機材。メーカーから「壊れたら直せない」と言われ、日々のメンテナンスが欠かせない。過去には原因不明の漏電や、電源が落ちるなどの不具合が発生した。業者と相談しながら基盤を交換するなどして、急場をしのいだこともある。

 「古いので具合が悪くなることもある。最後まで安定して動かせるようにしたい」。投影機の電球が切れていないか、星の位置がずれていないか。残り4カ月余り。これまで同様、毎日大切に点検していくつもりだ。「センターは3世代にわたって親しまれてきた。閉館する前に、ぜひ足を運んでもらいたい」と話す。

 最後の星空観察会は10日午後7時から。無料。雨天・曇天は中止。12月2日には「さようならプラネタリウムコンサート」と題し、電子オルガンの演奏会を開く。午前11時、午後2時の2回で定員は各回94人。整理券を配布している。

 同8日にはプラネタリウムの最後のプログラムが始まる。2019年3月の1カ月は、プラネタリウムを無料放映する。

 問い合わせは市青少年文化センター、0258(34)1305。

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