軽井沢町の有志らでつくる任意団体「本(ほん)軽井沢会」は、同町などの東信地方、茅野市、群馬県の17スキー場で使える共通チケットを販売している。リフト券と引き換えることができ、施設によっては食事券なども付く。カーリングなどスキー以外の各種体験でも使えるのが特徴。冬の軽井沢を拠点に長期滞在客を増やす狙いだ。
共通チケットの名前は「軽井沢ベースキャンプパスポート」。昨季に12スキー場で使えるチケットとして初めて発売した。1セット5枚つづりで2万1千円。千セットを来年2月28日まで販売する。利用可能な期間は今年12月1日〜来年3月31日。
各種体験はカーリングのほか、スケート、スノーシュー、ジャム作り、苔(こけ)玉作りなど6種類を用意した。チケットに付いているIDカードを提携店で見せると割引などの特典が受けられる。
プロジェクトの事務局を担う「軽井沢トラベル&コンサルティング」(軽井沢町)の河野岳代表(42)は、軽井沢には宿泊施設やレストラン、文化施設もあり、多様な滞在スタイルが可能と強調。「『総合力』を生かして冬場の誘客につなげたい」と話す。
共通チケットは公式サイトで購入できる。問い合わせは事務局(電話050・3557・2396)へ。