JR小浜線の十村(福井県若狭町)-小浜間の開業100周年記念イベントが11月10日、同町井ノ口のJR上中駅で開かれた。駅員体験などが催され、駅舎は地域住民や多くの親子連れでにぎわった。
同区間は敦賀-十村間が開通した翌年、1918年11月10日に延伸開業した。100周年を好機に電車の利用促進を図ろうと、町や町駅管理組合などでつくる実行委員会が企画。地元の高校生が協力した。
町民らから寄付を受けた総延長100メートルのプラレールを設置。親子が自由に線路を延ばして楽しんだほか、制服を着て駅員になりきった子どもたちが発車する電車に手を振って見送った。
敦賀工高電気部の生徒が運行する手作りのミニ鉄道も子どもに大人気。美方高新聞部の生徒8人は、小浜線の歴史をまとめた号外を配布した。
実行委員長で同駅管理者の滝本茂雄さん(66)は「昔の駅は人が集う場所だった。久しぶりににぎわったことがうれしいし、今後利用者が増えてくれたら」と期待していた。