手をつなぎ、友好を誓う海外の招待作家ら=県呉羽青少年自然の家

手をつなぎ、友好を誓う海外の招待作家ら=県呉羽青少年自然の家

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世界の作家集い芸術交流 呉羽で国際アートキャンプ開幕

北日本新聞(2018年11月14日)

 世界各国の美術家が集い、公開制作する「とやま国際アートキャンプ2018」の開会式と歓迎レセプションが13日、富山市西金屋の県呉羽青少年自然の家で開かれた。海外の招待作家や県内作家ら70人が出席し、言葉や人種の違いを超えて交流し、芸術性を高め合うことを誓った。

 2009年から3年に1度開催。4回目の今回はオーストラリア、ブラジル、中国、ハンガリー、インド、韓国、米国の7カ国から画家や版画家、写真家ら計10人が参加。同施設で寝食を共にし、14日から創作に打ち込む。県内作家40人が運営に携わりながら、自らの作品制作にも取り組む。

 開会式では実行委員会長の加藤淳県芸術文化協会長があいさつ。キャンプのプロデューサーを務める富山市の洋画家、藤井武さんが海外の招待作家を一人ずつ紹介し、「海外作家との交流は、世界平和に寄与する貴重な機会になる。呉羽でのコラボレーションがどんな世界をつくり出すか楽しみだ」と述べた。

 招待作家は弦楽四重奏や日本舞踊で歓迎を受けた。オーストラリアの女性画家、アンジェ・クーパーさんは「長年取り組んでいる風景画に、富山の落ち着きのある雰囲気が影響を与えると思う」と語った。

 キャンプは22日まで。18日を除き、創作の様子を見学できる。完成した新作は24~27日に県民会館で開く作品展で紹介する。県芸術文化協会と県美術連合会、県、県文化振興財団、北日本新聞社でつくる実行委員会主催。

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