ちの観光まちづくり推進機構が宿泊施設に改装する古民家

ちの観光まちづくり推進機構が宿泊施設に改装する古民家

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茅野に海外誘客、古民家を改装 カーさん監修、高級宿に

信濃毎日新聞(2018年11月15日)

 ちの観光まちづくり推進機構(茅野市)は14日、空き家になっている市内の古民家3軒を改装し、外国人旅行者向けの宿泊施設として運営すると発表した。古民家再生の手腕に定評のある米国人で、東洋文化研究家のアレックス・カーさん(京都府)に監修を依頼。富裕層をターゲットとし、1人1泊3万円以上の高級宿とする計画だ。2020年のオープンを目指す。

 同機構の高砂樹史(たつし)専務は同日の市議会全員協議会で、軽井沢や熱海など名の知られた観光地では富裕層向け施設が好調で、近隣を含め茅野市には類似施設がないことから計画したと説明。知人のカーさんの協力で昨年春から古民家を探し、いずれも築約100年の湖東の2軒、金沢の1軒に決めたとした。

 同機構は既に3軒の土地、建物を取得し、旅館業法上の簡易宿所として許可を得る方針。総額1億円で改装する予定で、農林水産省の農山漁村振興交付金で5千万円、茅野市の補助金で4千万円を得て、残りは自己資金で賄うとしている。

 施設には客が使える調理設備を設け、地元住民の手ほどきで郷土料理を作り、味わう体験を盛り込む構想もある。高砂専務は、京都府や徳島県などで古民家再生の実績があるカーさんに監修してもらうことで、「海外の注目を浴び、茅野市のブランドイメージの向上にもつながる」と説明。「古民家がある地元と協議し、計画をきっちり仕上げたい」と述べた。

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