氷見市朝日本町の古刹(こさつ)、上日寺で、国の天然記念物である大イチョウの黄葉が境内を彩っている。14日は落葉がイチョウの根回りを覆い、黄色いじゅうたんのような光景が見られた。
大イチョウは樹齢約千年で幹回り11メートル、高さ24メートルと雌株では全国最大級。黄葉の名所として知られる。今年は10日ごろにピークを迎えた。柳原龍成住職(56)は「台風の影響なのか、当初の予想よりも早く、週明けから一気に落葉が進んだ」と話す。
大阪から仕事で氷見市を訪れ、合間に足を延ばしたという40代の男性は「老木なのに新しい葉が出て、生命力を感じる」と話した。