佐潟に飛来しているハクチョウ=15日、新潟市西区

佐潟に飛来しているハクチョウ=15日、新潟市西区

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佐潟ハクチョウ飛来早め シベリア餌不足か 新潟市西区

新潟日報(2018年11月16日)

 新潟市西区赤塚の佐潟に現在飛来しているハクチョウの数が、例年の同時期に比べて多くなっている。専門家によると、飛来前の生息地の餌不足が早めに飛来している背景にあるとみられる。佐潟の調査や啓発などの拠点施設、佐潟水鳥・湿地センターは「ハクチョウが家族ごとに次々と飛び立っていく様子は壮観。ぜひ実物を見に来てほしい」としている。

 「ことしは飛来数の伸びのスピードが速い」。佐潟のハクチョウなどの飛来数を週1回カウントしている新潟県水鳥湖沼ネットワークの佐藤安男さん(58)は語る。ことしの飛来数は、10月10日現在は前年とほぼ同じだったが、10月下旬の時点で前年の2倍近くに。11月9日には4664羽に達し、前年同時期の約1・3倍だった。近年は徐々に飛来が早くなる傾向にあるという。

 飛来数の増加について、日本野鳥の会新潟県の石部久会長は、コハクチョウが過ごすシベリアのツンドラの環境を挙げる。「厳しい寒さで凍り始めるのが早かったり、夏の実りが少なかったりして、餌が早々となくなってきたためではないか」と推測する。

 佐潟水鳥・湿地センターでは、「ハクチョウが餌を取りに出掛ける午前7時から8時ごろの観察がおすすめ。繁殖期で色彩豊かになるカモの種類も多いので、水鳥を楽しんでほしい」と話している。

 同センターの開館時間は午前9時~午後4時半だが、ハクチョウが飛来する11月~翌年2月は例年、土日の開館時間を午前7時に早めている。24日午前9時~11時半には、自然解説員が案内する「冬鳥ウォッチング」があり、参加者を募集している。

 イベントの申し込みや問い合わせは同センター、025(264)3050。

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