電車に乗ってスイーツを味わう「スイーツ列車」が11月18日、福井県のえちぜん鉄道勝山―福井間で運行され、勝山市内の家族連れらが深まる秋の風景とともに"甘い"電車のひとときを楽しんだ。
えち鉄の利用促進に取り組む市電車利用促進会議が、開業15周年を記念し勝山発福井行きの特別列車を企画。えち鉄としても初めての「スイーツ列車」の運行となった。
1日フリー切符が付き県内人気店のスイーツが格安で楽しめるとあって女性を中心に多くの申し込みがあり、家族連れら約40人が参加した。
テーブルには洋梨タルトや国産イチゴのショートケーキ、エクレア、ドーナツなどが並び、勝山駅で電車に乗り込んだ女性からは「すごーい」と驚きの声が上がった。参加者は思い思いにスイーツを口に運び格別な味を楽しみ、会話を弾ませた。
車内には勝山市を中心に沿線でロケが行われた「えちてつ物語」のポスターも貼り出され、促進会議事務局は「ぜひ映画も楽しんで」と呼び掛けていた。杉平信夫会長は「市民の手で電車を存続させることが必要。これからも力を合わせて盛り上げていきたい」と話していた。