氷見市で特産化を目指す「灘浦みかん」の共同出荷が19日、JA氷見市宇波支所で始まり、初日は7軒の生産者から約350キロが寄せられた。今季は2~2・5トンの出荷を目指す。
灘浦かんきつ研究会(柳瀬正信会長)が、同市灘浦地区の温暖な気候を生かして2006年から栽培に取り組み、現在は約20人の生産者が3千本の木を育てている。収量が増えてきたことから、16年に共同出荷を始めた。
この日は各生産者がS、M、Lサイズのミカンをケースで持ち込み、JA職員や研究会の役員らが品質や重さなどを確認した。市内の保育園や老人会向けのほか、みかん大福といった加工品の材料として出荷。JAグリーンひみを中心に直売所でも販売する。
柳瀬会長(78)は「最近は色づきも良く、甘みも増して評判がいい。順調に出荷を続けていきたい」と話した。