南西街区に建設される複合ビルのイメージ

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富山駅南口にJRホテルの複合ビル 22年春開業

北日本新聞(2018年11月20日)

 県都の玄関口ともいえる富山駅南口の「南西街区」に、JR西日本グループがホテルを建設することになった。飲食や物販など約60店が入居する商業施設と、約400台分の立体駐車場を併設する12階建ての複合ビルで、2022年春の開業を目指す。JRグループのホテルは県内初進出。敷地の活用アイデアを公募していた富山市が19日、JR西日本不動産開発(大阪市)を代表とする企業グループを優先交渉権者に選んだと発表した。 

 南西街区の面積は7900平方メートルで、このうち市が4200平方メートル、JR西日本が3700平方メートルを所有している。市は本年度、民間の資本力や企画力、事業ノウハウを生かすため、最も優れたアイデアを出した事業者に敷地を貸し出す「公募型プロポーザル方式」で提案を募っていた。二つのグループから応募があり、選考を進めていた。

 JR西日本不動産開発によると、ホテルはJR西グループが展開するブランドのうち、高級路線の「グランヴィア」に準じる「ヴィスキオ」を想定している。主に1室2人以上の利用を前提とする宿泊主体型で、ビルの4~12階部分に約190室を用意。温浴施設や飲食店も設ける。商業施設は1~4階、駐車場は1~5階となる。

 JR西日本不動産開発が施設の建設と資産保有、管理を担い、ジェイアール西日本ホテル開発(京都市)がホテルの、富山ターミナルビル(富山市桜町)が商業施設と駐車場の運営を担当する。12月に市との間で基本協定を結んでから設計に着手し、来年12月に用地の引き渡しを受け、着工する。

 市は市有地を年間約4220万円余りで、2049年11月までの30年間貸し出す。

 現在、敷地内にある富山駅前交番については、南西街区に隣接する新幹線高架下の敷地約100平方メートルを県警がJRから借り、新築する。富山の食をPRするアンテナ店「富山駅前 さかな屋撰鮮(せんせん)」は、来年夏までの営業となっている。

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