砺波市徳万の「お食事処(どころ)うえの」は、イノシシやシカ肉などを使ったジビエ料理を提供している。店主の上野忠幸さん(53)が、誰でも気軽に食べられるジビエをコンセプトにした新メニューを考案した。29日の試食会で食べ比べを予定している。
上野さんは昨年、かつて人気だった店のジビエ料理を復活させた。ことしもより多くの人に料理を楽しんでもらおうと、昨年に引き続き砺波商工会議所と料理学校の総合カレッジSEO(本校・砺波市出町中央)の協力を得た。
ことしは、イノシシ肉の「ジビエカレー」のほか、イノシシとシカ肉のトッピング用カツ、これまでのイノシシ鍋にシカ肉を入れた「ジビエ鍋」を作った。肉が硬くならないようにイノシシは圧力鍋で調理し、シカは薄切りにするなど試行錯誤し、食べ比べられるようにした。
29日の試食会は、地元住民らを招いて開く。味や食感についての意見を参考に改善し、12月7日からの正式販売を予定している。上野さんは「少しでもジビエに対する先入観をなくし、親しんでもらいたい」と話している。
問い合わせは同店、電話0763(37)0055。