グランプリに選ばれた創作和菓子を手に、笑顔を見せる谷川イリーナさん=福井県小浜市一番町の伊勢屋

グランプリに選ばれた創作和菓子を手に、笑顔を見せる谷川イリーナさん=福井県小浜市一番町の伊勢屋

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コーヒーに合う和菓子で日本一 小浜市の伊勢屋店員が最高賞、商品化へ

福井新聞(2018年11月27日)

 コーヒーに合う創作和菓子をテーマにした全国公募コンテストで、福井県小浜市一番町の老舗和菓子店・伊勢屋で働く谷川イリーナさん(30)=ウクライナ出身、同市在住=のリンゴとシナモンなどを組み合わせた蒸しようかんが、最高賞のグランプリに選ばれた。和菓子製造に携わり始めてわずか1年半余りでの快挙に、イリーナさんは「まだまだ勉強して新しい技術を身に付けたい」と意気盛んだ。

 コンテストはコーヒー製造・販売の味の素AGF(本社東京)が「コーヒー『煎』と共に楽しむ創作和菓子」をテーマに初めて企画した。全国から91件の応募があり、2次審査を通過した34件からイリーナさんの作品「穏やかな珈菓(こうか)」がグランプリ(賞金30万円)に選ばれ、26日に東京都内で表彰式が行われた。

 この作品は、刻んだリンゴを黒糖で煮詰め、白あんなどと混ぜた蒸しようかん。シナモンとショウガを加えてアクセントを付けた。リンゴと寒天などで作ったようかんでくるみ、独特の曲線が柔らかな美しさを醸し出している。

 事務局によると、全国和菓子協会長らによる最終審査では見た目と味に加え、「コーヒーと和菓子が対等に引き立て合っている」というバランスの良さも高く評価された。

 夫の智春さん(35)と2015年に小浜市に移り住んだイリーナさんは、昨春から伊勢屋で調理補助に従事。応募に向けてコーヒーとの相性などを連日研究し、リンゴにシナモンのスパイスを合わせることを思いついたという。智春さんに日本語訳をしてもらって応募用紙にレシピを記入。"夫婦共作"で最高賞を受賞した。

 「まだまだプロフェッショナルではないので、少しずつ勉強していきたい」というイリーナさん。賞金の一部で「和菓子を作る道具を買いそろえたい」とさらなる意欲をみせている。

 伊勢屋6代目の上田浩人さん(34)は「この蒸しようかんは斬新な組み合わせでおいしい」と目を細め、「努力家のイリーナさんの受賞は良い刺激になる」と話している。グランプリ作品は近く同店で商品化する予定。

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