新しくなった石動駅舎を利用し、登校する高校生=石動駅前

新しくなった石動駅舎を利用し、登校する高校生=石動駅前

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石動新駅舎が始動 駅南の利用性向上

北日本新聞(2018年11月28日)

 小矢部市のあいの風とやま鉄道石動駅新駅舎と、南北エリアを結ぶ「南北自由通路」が完成し、27日に利用がスタートした。駅南エリアから駅に直接アクセスできるようになり、利便性が向上。外観は小矢部らしさあふれるデザインとなっている。職場や学校に向かう利用者からは「使いやすくなった」「きれい」などと歓迎の声が聞かれた。

 これまでの駅舎は駅北側からしか入ることができなかった。駅南エリアの小矢部市綾子に住む星稜高校1年の酒井梨愛(りな)さん(15)は「時間にゆとりができる」とにっこり。同市津沢の会社員、中島広司さん(60)は「心理的に駅が近くなった」と満足そうだ。駅舎1階には観光案内所とトイレ、2階には改札口や待合室、机を置いた交流スペースがある。市内で看護師として働く高野信子さん(49)=石川県=は「使いやすそう」と笑みを浮かべた。

 改札口を出てきた石動高校生は「きれい」「広い」などと歓声を上げていた。自由通路の壁面などには地元のスギ材が使われ、施設外観はメルヘン建築を象徴するレンガ調となっている。

 エレベーター塔は、メルヘン建築のとんがり屋根や埴生護国八幡宮の屋根がモチーフで、同校3年の光田奈央さん(17)=南砺市井波=は「メルヘンの街らしい建物」と笑みをこぼした。

 同スペース横の喫茶コーナー「Le Lien(ルリアン)」は市内の社会福祉法人の「渓明会」と「手をつなぐとなみ野」が運営する。自由通路は幅4メートル、延長115メートル。駅南広場と駅南第1駐車場の利用も始まった。


■「魅力ある街へ周辺の機能充実」 小矢部市長ら完成式
 完成式が石動駅南口で開かれ、関係者約60人が出席した。桜井森夫小矢部市長は「大変重要な役割を担う施設。さらに駅周辺の機能充実を図り、魅力とにぎわいのある街を目指したい」と述べた。

 市長に続き、あいの風とやま鉄道の日吉敏幸社長があいさつし、福島正力市議会議長や筱岡貞郎県議らが祝辞を述べた。南北自由通路を通って駅舎2階の改札口前へ移動。大勢の市民が見守る中、同社の寺林敏会長が加わってテープカットを行った。

 国の社会資本整備総合交付金を活用して市が2015年度から進める「石動駅周辺整備事業」の一環。南北を結ぶ一体的なまちづくりを進め、駅を中心に市街地の活性化を目指していく。今回の工事費は約19億円。

 駅舎には市の新しい図書館が併設される。来春から工事に入り、20年3月の利用開始を予定している。駅前広場もリニューアルする。

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