加賀市山中地域の特産「加賀山中じねんじょ」が収穫期を迎え、同市山中温泉栢野(かやの)町のJA加賀山中出張所で28日、約248キロが初出荷された。2月の大雪などが影響して今季は作付面積を縮小し、総出荷量は約400キロ(昨年542・8キロ)を見込んでいる。
加賀山中じねんじょは、農家7人が栽培している。山中自然薯(じねんじょ)生産組合などによると、大雪で種芋を育てていた温室が被害に遭い、作付面積は昨年の1335平方メートルから725平方メートルに減少した。品質は例年並みで、初日は長さ70~80センチの秀品を主に、重さ1キロ超の大物も数本持ち込まれた。
出口数夫組合長(76)は「異常気象に見舞われたが、形や色合いはいい。とろろや天ぷらで味わってほしい」と話した。同市作見町の農産物直売所「JAグリーン加賀元気村」などで販売している。