新潟市秋葉区の秋葉公園に、周囲を一望できるビューポイントが設置された。草木で遮られた眺望を復活させようと、地元の住民らが約1年かけて整備に取り組み、周遊コースを設定した。11日にはお披露目のウオーキングを実施。住民らは見違えるような景色を目にし、感慨にふけっていた。
秋葉公園は、秋葉区中心部の南側の丘陵地帯に広がっている。かつては眺望の良さが見どころといわれていたが、近年は草木が伸び、視界を妨げている状況が続いていた。
眺めを良くして誘客につなげようと、住民や区などは昨年、「秋葉公園のリニューアル活性化を実現する会」を立ち上げ。昨秋から約1年にわたり、雑木の伐採や草刈り、案内看板の設置などに取り組んできた。伐採した木をベンチに加工するなど、環境にも配慮した。
薄曇りの中、ウオーキングには約50人が参加。1時間半ほどかけて約2・3キロのコースを巡り、弥彦山や秋葉湖、五頭連峰などを望める7カ所のビューポイントを実際に確かめた。
二本松配水場近くのビューポイントでは、ガイドを務めた、実現する会のメンバーの男性(42)が「以前は何も見えなかったが、木を伐採したことで、晴れた日は二王子岳も見えるようになった」と説明した。
参加した小3女児(9)は「秋葉湖や紅葉が見られてきれいだった」と話した。祖母で、公園の近所に住む主婦(69)は「弥彦山も見えるようになってびっくりした。今度は友達も連れてきたい」と満足していた。
参加者へのアンケートでは、ビューポイントから見える山を説明する看板を求める意見なども寄せられたという。メンバーの男性は「すごく喜んでもらえて良かった。皆さんの意見を反映させ、より良い公園にできたらいい」と語った。