海の唄をテーマに躍動した兼生会=金沢歌劇座

海の唄をテーマに躍動した兼生会=金沢歌劇座

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ふるさとの魂伝える熱演 金沢で大民謡まつり

北國新聞(2018年12月3日)

 第44回大民謡まつり(北國新聞社主催)は2日、金沢歌劇座で石川を代表する民謡、民舞の14団体が共演し、子どもから熟練の担い手までが1年の集大成となる熱演を繰り広げた。ふるさとを見詰め、日本人の魂を込めた唄、踊りや演奏に、観客は心躍らせた。
 津軽三味線「明宏会」によるパワフルな大合奏が幕開けを飾り、各団体が趣向を凝らした名演をつづった。七尾を拠点とする城(じょう)山(やま)民謡会は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にまつわる各地の曲を取り上げ、竹の子会は伝統と創作を織り交ぜて観客を楽しませた。
 加賀の「山中節」にスポットを当てた舞台を披露したのは暁声(ぎょうせい)民謡会。兼生(けんしょう)会(かい)は海の男の心意気を踊りに込め、杉山民謡会は遊び心を交えて民謡の魅力を伝えた。総踊り「いいね金沢」では出演団体が力を合わせて舞台を作り上げた。
 後半は、加賀山会による細棹(ほそざお)三味線と津軽三味線の特長を生かした民謡メドレーで始まり、北川会は石川、富山の曲を情緒豊かに踊り、観客を引き込んだ。加賀民謡会の伸びやかな唄声と踊りに続き、中村梅也社中の子どもらによるキレのある所作には、ひときわ大きな拍手が集まった。
 北都民謡会はギターやサクソフォンの演奏を取り入れた軽快な民謡で盛り上げ、瀬尾明美民踊社中は一糸乱れぬ群舞でステージに花を咲かせた。
 創設から60年を迎えた兼六民謡会は渾(こん)身(しん)の唄と踊りで会の歩みを示し、金城民謡会が民謡を次代へつなぐ意気にあふれた舞台で締めくくると、会場は盛大な拍手に包まれた。

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