越中瀬戸焼の器で料理を楽しむ参加者

越中瀬戸焼の器で料理を楽しむ参加者

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器も料理も味わい深く 立山町で越中瀬戸焼窯元シンポ

北日本新聞(2018年12月3日)

 越中瀬戸焼の窯元でつくる「かなくれ会」(釋永由紀夫代表)は2日、「かなくれ食堂~料理と器のシンポジウム~」を立山町瀬戸新の陶農館で開いた。参加者約30人は越中瀬戸焼の器で懐石料理を味わいながら、陶芸家や料理人の話に耳を傾け、器の魅力や食事の作法に理解を深めた。 

 かなくれ食堂は、立山町に400年以上続く越中瀬戸焼の魅力を発信しようと開催し、7回目。かなくれ会の陶芸家5人の器を使い、懐石万惣(富山市)の中尾英力さんが寒ブリや白子など旬の素材を使った料理を用意した。

 会員が食器や箸の持ち方、器の特徴などを紹介。中尾さんはこの日の献立を説明し「心の形が作法になっている。命をいただくことに感謝しながら食べれば作法にかなう」と述べた。

 参加者は各自で大皿や大鉢から料理を取り分けながら食事を楽しんだ。釋永代表は大家族で食卓を囲むことが減ってきたことに触れ、「大きい皿から取り分けるときは後の人に残す思いやりが大事。次の世代に伝えていかなければいけない食事の風景」と話した。北日本新聞社後援。

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