長野駅の壁面に投影された如是姫のアニメ。駅の利用者らが眺めている

長野駅の壁面に投影された如是姫のアニメ。駅の利用者らが眺めている

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長野駅壁面に如是姫のアニメ 長野高専学生と卒業生

信濃毎日新聞(2018年12月5日)

 長野市街地で初開催中の「善光寺表参道イルミネーション」(実行委員会主催)で、長野高専(長野市)卒業生で神奈川県厚木市のシステムエンジニア竹沢和仁さん(22)と、同校専攻科2年沢野友貴さん(22)による映像が長野駅の壁面に投影されている。善光寺の仁王像や寺ゆかりの如是姫(にょぜひめ)像が動くアニメーション。2人はかつての同級生で、異なる道を進みながらも、地域をもり立てようと力を合わせた。

 映像は4分強。駅善光寺口広場にある如是姫像が、水色の着物をまとって牛に引かれ、寺に向かうと仁王像や如来像が現れる―といった流れだ。広場での各種企画を担う市民有志の「長野駅善光寺口利活用ネットワーク」と、以前からつながりがあった同校が協力して企画。話を聞いた沢野さんが竹沢さんに声を掛け、実現した。

 竹沢さんがアニメと構成を担当し、外国人観光客の関心を呼ぶよう浮世絵風に仕立てた。「関われて光栄。多くの人に見てもらいたい」。以前から絵が好きで、今月にも現在の勤め先を辞め、日本画を中心としたアーティスト活動に絞るといい、「作品作りに集中したいという思いがより強くなった。いろいろな人が楽しめるコンテンツ作りを頑張りたい」と話した。

 沢野さんは映像と同時に流す文章を担当した。ハスの花の映像には「慈愛に満ちたその色は 人々の心を浄化し満たしていく」とし、如是姫には「今も祈りを捧(ささ)げ続ける」などと添えた。「映像の雰囲気を壊さないように、説明調ではなく詩のようにして書いた。新しい経験ができてうれしい」と話した。

 投影は12月25日までの毎日午後6〜10時。

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