飲食店などにレンルする予定の木曽漆器の皿

飲食店などにレンルする予定の木曽漆器の皿

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借りて知る木曽漆器 塩尻の職人ら「かしだしっき」企画

信濃毎日新聞(2018年12月5日)

 塩尻市木曽平沢の木曽漆器職人らでつくる「木曽漆器青年部」は、漆塗りの皿を飲食店などにレンタルするサービス「かしだしっき」を始める。売り上げを増やすためには、まずは一度使ってもらおうと考案。貸し出す7種類は既に完成しており、料金など詳細を決めた上で来年度に本格的に始める予定だ。

 木曽漆器の産地活性化に向けて連携している筑波大(茨城県つくば市)の宮原克人准教授(木曽平沢出身)の助言を受けて企画。福島県の伝統的な漆器、会津塗の産地の同様の取り組みもヒントにした。青年部の職人が約1年前から作業し、準備してきた。

 栗の木に漆を塗った直径27センチの大皿や、ヒノキで作った取り皿、一品料理を幾つか並べて使える長い皿などを用意。現在は市内のフランス料理店に試験的に貸し、使い勝手を見てもらっている。サービスを始めるまでに、料金の他に、貸し出す対象やレンタル期間、送料などを決める必要があるという。

 青年部副部長の伊藤寛茂さん(47)は「漆器はめったに壊れないので、売り上げを増やすために買う人の裾野を増やしたい。使ってみることで良さに気付いてほしい」と期待。部長の酒井幹治さん(46)は「漆器は決して高級品ではなく、普通に使う物だと感じてもらい、生活に取り入れてほしい」としている。

 問い合わせは木曽漆器工業協同組合(電話0264・34・2113)へ。

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