十分な冷込みが訪れず、ゲレンデ造りが遅れているピラタス蓼科スノーリゾート=茅野市北山

十分な冷込みが訪れず、ゲレンデ造りが遅れているピラタス蓼科スノーリゾート=茅野市北山

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スキー場、工夫で勝負 諏訪地方、冷え込み不十分

信濃毎日新聞(2018年12月5日)

 諏訪地方の七つのスキー場で8日から順次、今季の営業が始まる。例年と同時期だが今季は暖冬傾向の予報通り、冷え込みが不十分で人工降雪機を稼働できていない所もある。施設によっては、とりあえず予定通り開業して週末だけ営業し、平日は雪作りに集中するなど工夫を凝らしてシーズンを迎える。

 8日開業を目指すピラタス蓼科スノーリゾート(茅野市)一帯では3、4日に雨が降り、11月末に積もった雪が解けかけていた。夜間も氷点下になる日が少なく、担当者は「とても苦戦している」。8日は開業を午前9時から2時間遅らせ、21日まで平日は営業せずにゲレンデ造りを急ぐ。

 諏訪地方では、車山高原スカイパークスキー場(旧車山高原スキー場、茅野市)と白樺湖ロイヤルヒルスキー場(同)、富士見パノラマリゾート(富士見町)も8日開業予定。富士見パノラマは山頂近くから徐々に滑走可能なエリアを広げる。白樺湖ロイヤルヒルは、前日までに予定通りオープンできるか見極めるという。

 長野地方気象台によると、今季は県北部を中心に降雪量が平年並みか平年より少ない見通しだ。そのため、15日開業を予定する富士見高原スキー場(富士見町)の藤田然(ぜん)営業企画室課長(43)は、冷え込んで人工降雪機も使ってコースができれば「広範囲から集客できる」と期待。首都圏に近いこともあり「ここ数年は天候に関係なく一定の集客ができている」(富士見パノラマ)と冷静にシーズン入りを待つ関係者も少なくない。

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