恐竜の全身骨格化石の映像などを遠隔中継で映し出したブース=12月5日、東京都江東区の東京ビッグサイト

恐竜の全身骨格化石の映像などを遠隔中継で映し出したブース=12月5日、東京都江東区の東京ビッグサイト

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バーチャル恐竜博物館"開館" 福井から東京へ5G使い4K観賞

福井新聞(2018年12月6日)

 福井県立恐竜博物館(勝山市)とNTTドコモは12月5日、東京都江東区の東京ビッグサイトと約500キロ離れた博物館を高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムで結び、標本を高精細映像で観賞できる"バーチャル県立恐竜博物館"を報道陣に公開した。恐竜の全身骨格化石を大画面モニターや仮想現実(VR)の空間でリアルタイムで映し出し、高速大容量通信の可能性を示した。
 
 5G、AIを使った最新技術PRイベント「ドコモオープンハウス」で、5G体験ブースの目玉として披露した。6、7日に一般公開する。
 
 VR体験では、周囲360度を撮影できる専用カメラを博物館のティラノサウルス標本の下に配置。普段見ることができないアングルで恐竜骨格を目の前にあるように見せた。
 
 恐竜の全身骨格化石が並ぶ博物館のフロアには超高精細の4K映像を撮影できる移動式カメラを用意し、来場者からのリクエストに応じてカメラを移動させ大画面モニターに映した。遠隔中継を体験した来場者は「これだけきれいに映し出されるのを見ると、実際に博物館に行ってみたいと思った」と感想を話した。
 
 またイベント会場と博物館、東京スカイツリータウンの3カ所で4人のプロミュージシャンが即興演奏し、5Gにより離れた場所でも音の遅延なくセッションできることを披露した。演奏者の一人は「一緒にスタジオにいるみたいで、音の遅れはまったくない」と驚いていた。

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