竹内学芸員(右)の解説に聞き入る来場者=高岡市美術館

竹内学芸員(右)の解説に聞き入る来場者=高岡市美術館

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名作見逃さないで 椿絵名品展、9日に閉幕

北日本新聞(2018年12月9日)

 高岡市美術館で開かれている「椿絵名品展 つばき咲く-光琳、大観、夢二など-」は8日、閉幕を翌日に控え、名作を見逃すまいとする美術ファンでにぎわった。学芸員のギャラリートークもあり、来場者は巨匠たちによって描かれた多彩なツバキの魅力を堪能した。

 椿絵名品展はあいおいニッセイ同和損害保険(東京)のコレクションから日本画、洋画、工芸のよりすぐりの82点を展示。尾形光琳や横山大観、竹久夢二、岸田劉生、北大路魯山人らがツバキをモチーフにした作品がそろう。

 この日は朝から大勢の家族連れや女性グループなどが来場した。トークは竹内唯学芸員が担当。「雪に咲く」の章では「鳥と一緒に描かれた作品が多いが、表現方法がそれぞれ異なる」と説明し、「日本画では、にじみを生かした『たらし込み』などの技法も見てほしい」と呼び掛けた。

 同市福岡町から訪れた女性(69)は「ずっと見に来たかった展覧会。小倉遊亀さんや堀文子さんら女性画家が丁寧に描いた作品が見られて良かった」と話した。高橋正樹高岡市長も来館し、「多くの作家によるツバキの表現を見て心が豊かになった」と述べ、じっくりと見入った。

 エントランスには同市佐野の高岡おとぎの森館で8、9の両日開催している高岡つばき愛好会の「高岡つばき展」(北日本新聞社後援)をPRするブースを設置。同館と同美術館を結ぶシャトルバスも運行した。

 開館時間は午前9時半から午後5時まで(入場は午後4時半まで)。同美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会主催。

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