ゲレンデに並んだ降雪機から、人工雪が煙のように吐き出される。ようやく本格的な冷え込みが到来した10日未明、茅野市の車山高原スカイパークスキー場では、11日に遅らせた今季開業に向けてゲレンデ造りが急ピッチで進められていた。
スキー場下のこの日の最低気温は氷点下11度。これだけの冷え込みは今季初で、固定型も含め70基以上ある降雪機をほぼフル稼働し、ゲレンデを白く変えていった。
11月20日に雪作りを始めたものの、氷点下になる日が少なく作業は難航。12月に入っても雨が降り、8日に予定していた今季開業を延期していた。それだけに、運営会社の吉池仁史さん(54)は「良質なパウダースノーで来客を迎えたい」と白い息で語った。