鵜様が収められたかごをのぞき込む住民=七尾市橘町

鵜様が収められたかごをのぞき込む住民=七尾市橘町

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待望の鵜様、手を合わせ 七尾から気多大社へ「道中」 2年ぶり「ウットリベー」

北國新聞(2018年12月13日)

 国重要無形民俗文化財「鵜祭(うまつり)」に奉納するウミウ「鵜様(うさま)」を、七尾市鵜浦(うのうら)町から気多大社(羽咋市)まで歩いて運ぶ「鵜様道中」は12日、2泊3日の日程で始まった。鵜様が収められたかごを背負った鵜捕部(うとりべ)3人は、七尾市街地までの約20キロを進んだ。昨年は捕獲できなかったため、道中は2年ぶりとなり、到着を待ちわびた住民は、一行を歓迎した。
 午前6時すぎ、雨が降る中、一行は鵜様を預かっていた鵜捕部の横川良栄さん(69)宅を出発し、「ウットリベー」の声を響かせながら約20キロの道のりを進んだ。午前11時ごろ、七尾市街地に到着し、一本杉通りや能登食祭市場、スーパーなどを巡った。
 一行を見つけた住民は、駆け寄って手を合わせ、「今年は捕まってよかった」「ウミウが少なくて大変でしたね」などと鵜捕部に声を掛けた。「ちょっとお茶を飲んで行かれたら」と勧める人や、車を止めて拝みに来る人もいた。
 鵜祭では拝殿に放たれた鵜様の動きで翌年の吉凶を占う。2012年、14年に続き、昨年も鵜様が捕まらず、道中と神事が中止となった。鵜捕部保存会が今年、捕獲しやすくするため、鵜捕崖(うとりがけ)にテラスを増設するなどの補修工事を行った。
 鵜様は鵜捕主任の小西寛之さん(56)=七尾市鵜浦町=と長男達矢さん(31)=氷見市=が11日に鵜捕崖で捕獲した。鵜様を運ぶ鵜捕部は、いずれも同町の横川さんと小竹徹さん(51)、井村宏史さん(49)が務める。
 一行は13日、七尾市の能登生國玉比古(いくくにたまひこ)神社(気多本宮)の新嘗祭(にいなめさい)に臨み、14日夜に気多大社に到着する予定。翌年の吉凶を占う神事は16日未明に営まれる。

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