同じ題材の絵画でも時代や作者の視点によって表現や色使いなどが変わることを紹介する企画展「Reborn 未来の秘密 コレクションにみるアートの過去・現在・未来」が福井県福井市の県立美術館で開かれている。12月24日まで。
同館のコレクションを中心に美術館とアートの未来について考えるシリーズ企画「Reborn~未来へのアップデート~」の第1部。「聖なる形」「集う」「風景」「水」「花鳥画」の題材ごとに、鎌倉時代から現代までの29点を並べている。
福井市出身の日本画家、三上誠が戦災と福井地震からの復興に思いをはせて描いた「F市曼荼羅(まんだら)」の隣には、鎌倉時代の二十五菩薩来迎図(ぼさつらいごうず)と阿弥陀(あみだ)来迎図を展示。三上の作品の構図や雲の描写などが仏教絵画の影響を受けていたことが見て取れる。観覧料は一般・大学生100円。高校生以下、70歳以上、障害者は無料。第2部「未来を発明」は1月3日から。